水産女子がタラコ作り、石巻の湊水産が出張イベント

2019年6月25日

協力してタラコを作る、水産女子推進会議の出席メンバーたち

 宮城県石巻市の水産加工会社、湊水産?(木村一成社長)が主催するタラコ作りイベント「たらこ、つくろう。」が人気を集めている。6月に開かれた第2回水産女子の推進会議で出張開催され、参加した水産女子の輪を広げていた。

 水でクリーニングしたタラコに調味液を加え、袋に入れて手の上でゆっくり回し調味液を漬け込む、というタラコ作りの工程を体験できる取り組み。東日本大震災で空腹を経験し、避難所でおにぎりの作り方が分からない子供が多いことを知った湊水産の社員らが「タラコでできることは何か」と考えて始まった。評判が広がり、今年は11月まで予定が決まっているという。

 東京で開かれた水産女子の会合でも体験が行われた。小売業者やシンガーソングライターなどさまざまな人が参加しており、タラコ加工など初めての人がほとんど。メンバーでもある木村朱見湊水産取締役の指導で、4人ごとに分かれて、調味液を量ったり順番に混ぜたりと協力し、会話を弾ませながら作業を進めた。

 最後には塩タラコと明太子、焼きタラコ、醤油などで甘く煮詰めた煮タラコと白飯が振る舞われ、参加者は好きな具をおにぎりにして頬張った。[....]