極洋、完全養殖マグロ初出荷、NYで秋に解体ショーも

2017年8月10日

イケス内を泳ぐ養殖マグロ

 極洋とフィード・ワン?との合弁会社「極洋フィードワンマリン?」(林泰史社長)の完全養殖によるクロマグロは、2014年に陸上のふ化場から人工種苗用漁場への沖出しに初めて成功して以来、順調に沖出しを続け、成育のノウハウの蓄積や飼料の改良などにより生残率が向上している。

 初出荷は今年度中を予定しており、初年度は少量の出荷となる予定だが、次年度は4000尾を計画している。
 高知・宿毛のキョクヨーマリンファームと愛媛・愛南のキョクヨーマリン愛媛で生産される養殖クロマグロ「本鮪の極」はいずれも順調な生産が続いており、稚魚の調達方法の改善などから今年は500?600トンが見込まれている。

 現在はほぼ国内販売となっているが、海外展開も視野に入れている。KYOKUYO AMERICA CORPORATIONと現地最大手のディストリビューターとタイアップし、9月9日、ニューヨークでクロマグロの解体ショーを行い、世界へ発信していく予定。当日は極洋グループの養殖クロマグロの会社を束ねる林社長も参加し、同社の養殖クロマグロの品質、味をアピールする。[....]