東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC)設立50周年

2017年11月29日

 東南アジア漁業開発センター「SEAFDEC」(South East Asian Fisheries Development Center=シーフデック)は、東南アジア地域における水産資源の開発と有効利用を目的に誕生した地域協力国際機関である。設立から半世紀がたった現在、持続可能な水産開発に向け、生産・加工・環境など各方面から取り組む一方、日本と東南アジア諸国の良好な関係にも大きく貢献。加盟国として支援を続ける日本が共有、享受できる成果も魅力を増している。

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 SEAFDECは1966年に東京で開催された第1回東南アジア開発閣僚会議で、タイ国とシンガポールの両政府からの提案を受け、翌67年に設立された。設立時の加盟国は両国と日本の3か国。フィリピン、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、インドネシア、ブルネイ、ラオス、カンボジアが順次加盟し、東南アジア諸国連合(ASEAN)10か国+日本の11か国という現在の構成に至っ[....]