東南アジア漁業開発センター創立50周年特別会合

2017年11月17日

壇上に上がった加盟国代表ら

 東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC、コム・シラパチャン事務局長)は15日、設立50周年式典の開催に合わせて特別会合を開き、国連の「2030年に向けた持続可能な開発目標」(SDGs)に呼応した長期戦略として、30年に向けた行動計画を決議した。計画の中には、違法・無報告・無規制(IUU)漁船のガイドラインも作成し、漁業・養殖業地域の生活水準の引き上げと同時に持続的な漁業の発展と水産物の長期的な確保を掲げた

 特別会合はSEAFDEC事務局のあるバンコクのデュシタニホテルで、50周年記念式典に先立ち開催された。シラパチャン事務局長は会合後の会見で、独自にデータベース化している漁船・漁業情報や、トレーサビリティシステムの導入・拡大などを活用し「IUU漁船対策にSEAFDECがガイドラインを作成する」と報告。「合法的に漁獲された水産物で公平な競争を生み出す」と述べ、持続的な漁業の実現にSEAFDECが役割を果たしていくことを強調[....]