日本海スケソウ新魚量は増加傾向、北水研が資源評価

2018年9月21日

 水産研究・教育機構北海道区水産研究所は19日、北海道主催のスケソウ日本海北部系群の2018年度資源評価説明会で、親魚量は増加傾向を示しているものの、着実な資源回復のためには加入群を獲り残し、親魚量をさらに増やすことが重要だとして、親魚量を増大させる漁獲シナリオとして、最少5100トンから最大1万600トンまで8通りのABC(生物学的許容漁獲量)を提案した。
 17年漁期の資源量は12・6万トン。親魚量は12年級の加入により5・8万トンに増加したが、依然としてBリミット(親魚量15・5万トン)を大きく下回る水準。このため、資源の水準は低位、動向は直近5年間の推移から緩やかながら増加傾向にあると判断。これまで同様、10年、20年、30年かけてBリミットに回復させるという漁獲シナリオに加え、新たに「2017年漁期 管理基準による漁獲割合」による漁獲シナリオ(F2017a)を設定。それぞれ目標値(ターゲット)と上限値(リミット)、合計8通りのABCを提示した。度増加しているという。さらに、15年級、16年級も比較的良好な加入が見込まれている。
 説明会には沿岸漁協の組合長や漁業者ら約40人が出席。非公開で質疑応答も行われた。[....]