日本水産がカンパチでも拠点、鹿屋にさつま水産?設立

2017年7月14日

日本水産(大木伸介社長)は13日、鹿児島県鹿屋市のカンパチ養殖業者・?恵利丸から事業を譲り受け、新会社さつま水産?を設立したと発表した。6月12日付で登記し今月1日から事業を開始した。イケスは69基、初年度売り上げは14万尾で6億円を計画。ブリ、クロマグロ、ギンザケで国内の養殖一貫事業を手掛けるニッスイグループが、新たにカンパチでも拠点を設けた。

 日本水産と恵利丸は20年以上の取引があり、「鹿屋かんぱちローズ」の名前でカンパチを販売、2015年から14・9%を出資。創業社長の高齢化に伴い、事業の承継を打診され、譲り受けた。新会社の資本金は1億円。従業員数12人。社長に日本水産水産事業第二部の高田俊道部長が就任した。

 恵利丸が所有するイケスをフル活用すれば20万尾の生産が可能。日本水産の前橋知之養殖事業推進部担当執行役員は「販売動向などをみながら、可能なら少しずつ増やしていきたい」と意向を示す。

 餌はニッスイグループの飼料会社、ファームチョイスが生産する特別仕様の配合飼料を与える。加工はJF鹿屋市漁協の加工場に委託。販売は日本水産が担当する。[....]