2019年7月26日
「日本国政府とソヴィエト社会主義共和国連邦政府との間の両国の地先沖合における漁業の分野の相互の関係に関する協定」に基づく日・ロ漁業委員会は、毎年、翌年の日ロ双方の200カイリ水域における相手国漁船の漁獲割当量などの操業条件などについて協議を行っています。
今回の会議は、昨年12月3日から12月7日まで、東京で行った協議に引き続き、今年4月1日から4月5日まで、モスクワにおいて開催されました。主な結果は次のとおりです。
(1)操業条件。
今回の会議では、2019年の日ロ双方の200カイリ水域における相手国漁船の操業条件について協議が行われました。その結果、以下の規模での操業が可能となる内容で妥結しました。
▽相互入漁。
(ア)漁獲割当量:7万7500トン。
(イ)主な魚種別の割当量:サンマ5万9000トン、スルメイカ5617.9トン、マダラ1275.5トン。
(ウ)協力費:7億871.5万円。
▽有償入漁。
(ア)漁獲割当量:1062.2トン。
(イ)見返り金:4112.2万円
?日本200カイリ水域におけるロシア漁船の操業条件。
▽相互入漁。
(ア)漁獲割当量:7万7500トン。
(イ)主な魚種別の割当量:サバ5万1500トン、マイワシ1万1000トン、イトヒキダラ1万5000トン。
(2)その他。
日・ロの研究機関が参画して行われる両国水域に存在する水棲生物資源に関する調査協力について議論し、サンマ、マサバ、マイワシ、鯨類等の生態および数量動態に関する調査等の調査協力計画が採択されました。
(水産庁国際課)