新MELで初の認証式、道漁連サケ定置とJF東町ブリ

2019年2月27日

 マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)が国際標準対応の新規格となって初の認証式が3月6日、東京・港区の三会堂ビルで行われる。漁業認証で第1号の北海道漁連の秋サケ定置網漁業(2018年12月10日取得)と、養殖認証および流通加工(CoC)認証第1号の鹿児島県長島町のJF東町(あずまちょう)漁協(18年11月22日取得)にそれぞれ認定証が交付される。

 北海道漁連が扱う秋サケ漁業は、道全体の漁業生産金額の20?25%を占める重要魚種。長年にわたり、官民一体の人工ふ化放流事業による資源保護が行われている。過去に海洋管理協議会(MSC)認証を目指したが、人工ふ化放流事業に理解が得られず、認定を得られなかった。新MELへの申請にあたり道漁連は、膨大な資料を準備し道庁や関係機関と連携して対応。現地審査も踏まえ人工ふ化放流事業が環境にネガティブな影響を与えていないことなどが認められた。

 養殖ブリの生産を行う東町漁協は、CoC認証と、新規格から新たに対象になった養殖で第1号の認証。養殖認証の基準である、養殖対象動物の健康と福祉に配慮した飼育管理や、赤潮発生時の記録や対策、養殖対象動物の疾病の予防、種苗の導入から出荷までのトレーサビリティの確立、天然資源に与える影響を最小限にとどめる配慮がされた餌料の供与などが適切に行われていると認められた。[....]