新型肺炎拡大で春節期待も客足遠のく、水産消費にも影響

2020年1月29日

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27日午前の大阪・黒門市場の様子。人通りに客足の減少が感じられる

 中国国内での新型コロナウイルスによる肺炎の広がりや、その抑止策が打ち出されるにつれ、春節需要に期待していた日本の水産業界にもじわりと影響がみえてきている。国内の人気観光地で客足が遠のいているのが実感されるほか、近年は増勢一途できた中国向けの輸出が鈍っている。事態は当面、収束に向かう気配はなく、影響がどこまで拡大するか読めない状況だ。

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 日本では新型コロナウイルスの感染は27日時点で4人にとどまっているものの、中国人が選ぶ人気観光地となっている関西圏では、来訪者数の減少が伝えられている。訪日客による飲食・買い物への支出が低下し、比例して水産食品の消費も減っているとみられる。[....]