2020年4月8日
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京・豊洲市場で行われているマグロのセリ取引の手法を見直すべきだとの声が上がっている。卸売場には仲卸業者らが多く集まることから、業者同士が一定の間隔を空けるなどの対策が必要とみられている。
早朝のマグロ売場では、セリを仕切る卸のセリ人1人に対し、多数の仲卸が一堂に会する。セリが白熱すると「どうしても仲卸が密集してしまう」(市場関係者)という。騒がしい売場で声を掛け合うため、マスクを着用していない業者が多く、感染リスクへの懸念が生じている。
セリが始まる前、仲卸はマグロの品定めを行うため「間隔を広げてマグロを並べたり、セリの際にはできるだけ人と離れて立ったりすべきではないか」(ベテラン仲卸)という。[....]