新型まき網運搬船第17惣寶丸が竣工、福島漁業新体制

2019年3月20日

花束を受け取る福島全良社長(左)と福島哲男会長(中央)

 福島漁業(八戸市)が新たに建造したまき網運搬船・第17惣寶丸(380トン)の竣工祝賀会が16日、八戸プラザホテルで行われた。今年2月に新社長に就任した福島全良氏が、来年で創業70年の社史を振り返りつつ「夢と野望をもち、全力で経営にあたっていきたい」と、抱負を述べた。

 福島社長は式典のあいさつで、船建造の信条を「スピードでなく安全性の重視」と明かした。

 新・第17惣寶丸は、長崎県の長崎造船で建造。第63惣寶丸船団に所属する。運搬機能の向上やコスト削減はもちろん、安全性に特化し復原性が高い。同社によると、長崎から八戸へ回航した際に海は荒れていたが、被代船に比べ船体の揺れが非常に少なく、安全に運航できたという。

 福島漁業はまき網3か統すべてでミニ船団化を成し遂げている。福島社長は同船の竣工により「全船が安全性も重視した船になった」と報告。「今後もいい船を造っていきたい」と意気込みを語った。

 福島哲男会長は国際規制など時流をとらえながら、社業の柱を底びき網からまき網へと移行させた、社業を解説。「限られた資源を有効に使って商売が繁盛し、乗組員にも不安を与えない操業を、皆さまと一緒に考えていきたい」と同社の姿勢を示した。[....]