改革と成長?花岡和佳男/サステイナブルは止まらない

2018年2月19日

「おおいしい魚をこれからも提供していくために何ができるかを皆で考え進みたい」と語る花岡社長

 水産業にとって、持続可能性(サステイナビリティ)や環境というキーワードが重みを増している。水産関連企業と非政府組織(NGO)などとを取りもち解決策を探るコンサルティング会社?シーフードレガシーの社長で、政府の規制改革推進会議の専門委員である花岡和佳男氏に何が必要か聞いた。
◆花岡/米国フロリダの大学で海洋学を学んで、マレーシアでエビの粗放養殖の会社を現地のパートナーと一緒に立ち上げた。海を守るにはまず自国の魚食の問題に取り組む必要性を強く感じて帰国。フリーマガジンを立ち上げ、海を守ることを伝えようと考えたが、限界があり、「もっとダイレクトに貢献したい」と国際環境NGO・グリーンピースに入った。
 7年半在籍し、本気で環境問題を解決したいなら、「単なるバッシングはやめてくれ。解決策を現場でつくるような組織に変えてほしい」と訴えた。日本には、実際に問題を解決する役割を担うプレーヤーがもっと必要だという思いを強くし、シーフードレガシーを立ち上げた
 まず、ビジネスから変えていきたい。サステイナブルはビジネスになるという思いも当然ある。サステイナブルな社会に変えるには、消費者に接点のある企業が動くのが大切だ。市民社会が成熟した地域ではNGOは市民の代表であり、その問題に関する専門組織だ。日本でもそれぞれが歩み寄って行動できるようにしたい。[....]