改正流改法?/食品流通全体、内容一変名称も変更へ

2018年4月12日

 「生産者・消費者双方のメリット向上のための卸売市場を含めた食品流通構造の改革について」に基づき、1991年制定の食品流通構造改善促進法(流改法)についても今通常国会に改正法案が提出されている。成立すれば、改正卸売市場法より早く公布から6か月以内に施行される。一体何が変わるのか。農林水産省の宮浦浩司食品流通課長に聞く。

 ◆宮浦課長/一昨年に決定された「農業競争力強化プログラム」に則し、卸売市場流通に限らず、食品流通全体の課題が議論された。食品流通では加工品や外食の需要が大きく伸び、インターネット通販をはじめ流通ルートが多様化するなど、流通全体が大きく変化している。流通の効率化、品質・衛生管理の高度化、情報通信技術(ICT)などの利用、国内外の需要への対応といった現代的な課題に応えられる法体系を手直しする。近年社会問題化しているトラックドライバー不足に端を発し、品質・衛生管理などさまざまな課題が持ち上がっていることから、流改法も改正することになった。

 ◇問い/流改法は名称も変わりますが、どの程度内容変更されるのですか。

 ◆宮浦課長/サプライチェーン(生産されてから消費者の手に届くまでのプロセス全体)として流通上の課題解決に取り組むため、流通の効率化、ICTの活用など「流通の合理化」を図る者であれば広く支援する仕組みとした。[....]