技術力磨き差別化商品を、大木日本水産社長が会見

2017年7月19日

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 日本水産は18日、6月28日に就任した大木伸介新社長の記者会見を東京・港区のTKP新橋カンファレンスセンターで開き、「技術力に磨きをかけ、差別化した商品をもつメーカーとして『Good Company』を目指したい」などと抱負を述べた。

 大木社長は「水産事業は資源へのアクセスを強め価値の最大化を図る。食品事業は変化に対応し成長を実現。機能性脂質を中心とするナチュラルファインケミカル分野での存在感を示す」など述べた。

 今後の成長についての取り組みは「養殖の高度化では、他社よりもおいしさにこだわった技術の醸成を図る。海外市場での成長は、遅れていたアジア地域でニッスイブランドの商品を現地生産、販売することで、海外売上高比率を現在の30%からさらに高める体制を整える。3年間のうちにアジア地域での売り上げは140億円から600億円ぐらいに引き上げたい。ファインケミカル事業の拡大については鹿島新工場の稼働と海外販路拡大を図る」と語った。

 大木社長は「売上高を追うよりも、自分が(これまでの社長に比べ)若いなりに、より現場に近いところで一緒に発想し、粘り強く考え、実現していきたい」と述べた。[....]