情報発信で消費拡大、豊洲開場1年市場協会が記念行事

2019年10月15日

節目に際し改めて決意を語った伊藤会長(壇上)と小池知事(右奥)

 豊洲市場協会(伊藤裕康会長)は11日、場内の講堂で市場関係者ら約100人を招き「開場1周年記念行事」を開いた。開設者代表の小池百合子知事や来賓らの前で、伊藤会長は「地元に愛される」「都民に信頼される」「世界にはばたく」という全体ビジョンを新たに掲げたと宣言。市場主導の情報発信を通じ生鮮食料品の消費拡大に力を注ぐと抱負を語った。

 伊藤会長は、改めて出荷者、買受人、農林水産省、都、地元の江東区、そして場内各業会の関係者ら、市場に関わるすべての人々の多大な支援と協力に対し感謝の意を表し「共通の旗印」としての全体ビジョンを定めてステップアップをしていく必要があると強調。冒頭の3つのメッセージに絞り、市場業界として機敏に対応できる体制にする意向を語った。

 小池知事は来賓あいさつで伊藤会長の言葉に「健康、長生きの秘訣(けつ)といわれる水産物への親しみを国民へ、都民へ広げていかなければならない」と共鳴の意を表し、「卸売市場の役割が今後必要になるという認識を共有」「皆さまと前へ進んでいきたい」と述べた。[....]