恩納村漁協・高知海洋高など受賞、第12回海洋立国表彰

2019年8月28日

宮腰大臣(手前中央)を囲んで受賞者らが記念撮影

 国土交通省や農林水産省など5省が合同で実施する第12回海洋立国推進功労者表彰(内閣総理大臣賞)の表彰式が22日、首相官邸内で開かれ、沖縄・JF恩納村漁協(金城治樹組合長)など2団体と5人に宮腰光寛海洋政策担当大臣から賞状とメダルが授与された。

 水産振興部門で受賞した恩納村漁協は、沿岸開発により赤土が流入することでモズク漁場が影響を受けたことから、漁協や村、開発事業者間で事前協議や防止協定書などを策定。併せてサンゴの天敵であるオニヒトデの駆除などにも取り組み、サンゴ礁の保全と基礎生産力の向上に取り組んだことが高く評価された。

 普及啓発・公益増進部門では、即戦力となる人材教育を続けている高知県立高知海洋高校(竹中治人校長)が受賞。実習船を用いて小・中・高校生やPTAらを対象に延べ6000人が体験航海をするなどの普及啓発に加え、地元の特産である「一本釣りウルメイワシ」を用いた加工品の開発といった魚食文化の普及や消費拡大にも貢献している。[....]