尾鷲物産の2隻目マグロはえ縄漁船が竣工、4隻体制へ

2017年12月20日

完成披露式典でテープカットを行う小野社長 (左から2人目)と、加藤尾鷲市長(左端)、長野規一JF尾鷲漁協組合長(右端)

尾鷲物産(三重県尾鷲市、小野博行社長)が建造を進めていたマグロはえ縄漁船・第11良栄丸が完成し、16日、尾鷲港の尾鷲魚市場で完成披露式典が催され、漁業関係者らが竣工を祝った。
 養殖魚の生産と加工事業を主力に近年急成長を遂げている同社は2013年、1隻目の19トン型マグロはえ縄漁船・良栄丸を建造して漁船漁業事業に進出。高鮮度のマグロを関東・東海・関西などへ供給し取扱高の拡大を図るとともに、地元に水揚げすることで地域経済の活性化にも貢献してきた。

 今回1隻目と同型のマグロはえ縄漁船を、水産庁の施策である「水産業競争力強化漁船導入緊急支援事業」を活用して建造、2隻体制とした。これまでの月1回の水揚げ(一航海4週間)を、月2回の隔週水揚げの体制とすることで販路とシェアの拡大を図る考え。初出漁は来年の1月ごろの予定だ。

 小野社長は「最終的な目標は漁船4隻体制とし、尾鷲港に毎週水揚げする体制を構築する。尾鷲の漁船漁業の復活と競争力強化を図り、地域経済の活性化に寄与したい」と今後の抱負を語った。

 式典後には市内のホテルで完成披露祝賀会を開催。約120人が出席し盛大に催された。湯浅雅人JF三重漁連会長も「私自身も尾鷲出身。切磋琢磨し盛り上げていきたい」と祝辞を述べた。[....]