富山湾で2月のマイワシ豊漁、不振の定置網もひと息

2018年2月21日

20日早朝の七尾・庵漁港の水揚げの様子。台船の魚槽をマイワシが満たす

 2017年は史上最低ともいえる漁獲の低迷に苦しんだ富山湾沿岸の定置網漁業。年が明けたあとも悪い流れを引きずっていたが、10日前後から2年ぶりに大量のマイワシが入網し始めた。石川県から富山県にかけての定置網で20日早朝も、中小羽中心のマイワシが続々水揚げされた。

 石川県水産総合センターが同日に発表した漁況週報によると、2月1?17日の県下の定置網のマイワシの数量は1168トン。

たった17日間で17年のマイワシの年間累計(56トン)の20倍以上を水揚げした。魚体が小さいため、相場はキロ30?40円と飼料向け中心の値だが、久しぶりの大漁に浜は大いに活気づいている。

 JFいしかわななか支所の角屋滋隆運営委員長は「(とても一度に揚げきれず)19日は網の口をふさいできた。できるだけ長くマイワシが続いてほしい」と話している。[....]