宮城ギンザケ生産予想300トン減の1万3200トン

2018年2月15日

 宮城県産養殖ギンザケの2018年予想生産量は前年比300トン減の約1万3200トンになることが分かった。イケスに搬入した稚魚は2期連続増えたが、昨年が東日本大震災後最も豊漁だったため「平均的な成育だと若干減産」の見通し。出荷は来月下旬にスタート、8月上旬まで行われる。

 JFみやぎの聞き取り調査によると、18年の生産体制は経営体60件(前年59件)、イケス220基(216基)、イケスへの稚魚搬入量1198トン(1141トン)、尾数ベースで732万尾(663万尾)だった。近年の実績、現在の育成状況をもとに想定した成長倍率(11・0倍)から推計される予想生産量は1万3178トンとなり、昨年実績1万3486トンを306トン下回った。

 生産者筋によると、2月上旬現在、漁場周辺の海水温は全般にかなり低く、一部で養魚の餌食い(成育)が鈍るなどの影響が出ている。後半に挽回したとしても「結局は想定通り、例年並みの成長倍率になるのでは」とみる関係者が多い。

 浜値は「大崩れはない」との見方が支配的。[....]