宅配ロボット、「銀のさら」寿司で8月から実証実験へ

2017年7月18日

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寿司を運ぶキャリロデリバリーを披露する谷口社長(左)と江見社長(その右)

 自動走行ロボットなどを開発する?ZMP(谷口恒社長)は13日、宅配寿司「銀のさら」を運営する?ライドオン・エクスプレス(江見朗社長)と8月以降、歩道の自動走行が可能な宅配ロボット「キャリロデリバリー」を使った寿司デリバリーの実証実験を行うと発表した。
 物流や製造の現場で使われる台車型ロボット「キャリロ」をベースにし、初期から搭載している自動走行などの機能に歩道などを走行する際に必要な周囲360度を認識できるセンサーやカメラ、ライト、ボックスなどを追加した。寿司などの荷物を最大100キロまで積載できる。稼働時間は8時間で、最高時速6キロで自動走行する。都内で開かれた発表会では、スマートフォンで注文し、配達から支払いまでのデモンストレーションを行った。
 道路運送車両法の関係でまずは私有地内で実験する。谷口社長は、「海外では歩道を走る宅配ロボットの実験が始まっている」と指摘。法規制緩和に向け、国と協議していく方針を示した。
 江見社長は「自動走行の技術はほぼ確立している。歩道での走行が可能になれば、宅配寿司をさらに多くの人に利用してもらえる」と述べ、フードデリバリー市場の拡大に期待を寄せた。[....]