多孔質藻場礁で生物相増大・多様化、神鋼建材工業

2020年1月29日

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観察されたアオリイカの卵塊

 持続可能で豊かな海づくりを目指す事業展開をする神鋼建材工業?(兵庫県尼崎市、工藤寛社長)は、2014、15年度に山口県萩市沖に整備した「SKSリーフ多孔質藻場礁」などで藻場造成が進み生物相が大きく増大、多様化したことを確認した。昨年6月の潜水調査では、海藻の密生、マアジ、イシダイ、マダイ、カサゴなど魚類の蝟集、イワガキの密集、アオリイカの卵塊も観察された。

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 同事業は山口県が水産環境整備事業として阿武萩地区の沿岸10地先を対象に、核藻場礁、石材礁を設置。山口県は島根県と連携してマスタープランを策定しており、ウスメバルやメダイ、キジハタを指標種とした幼稚魚期の保護育成や流れ藻供給を目指した生息環境基盤を整備し、外海海域全体の資源量増加を図っている。[....]