国内イカの需給が最少更新

2018年3月22日

 JF全漁連は19日、2017年の国内イカ類の「需給表」を発表した。国産スルメイカが極度の不漁に見舞われた中、供給量は記録のある1984年以降4年連続で最少記録を更新。需要量も供給量を上回るペースで減少し、5年連続で史上最少となった。縮小均衡に歯止めがかからない状況で、昨年12月末在庫は前年比22%増の5万5000トンに膨らんだ。

 繰り越し在庫と新物生産、輸入を合わせた総供給量は前年比2%減の21万6650トンとなった。16年12月に輸入割当が追加(1万9000トン)されたことなどから、輸入は30%増の11万3580トンと史上最多に達した半面、国産スルメイカの水揚げが最少に沈んだことや、ニュージーランドスルメイカの供給がニュージーランド政府の規制のもと途絶えた影響で、新物生産は14%減少。前年からの繰り越し在庫が極度の低水準だったこともあり、トータルで前年を下回った[....]