噴火湾ホタテ斃死被害で再び減産、渡島68%も減少

2019年1月25日

 3?4月に盛漁期を迎える今期の噴火湾渡島地区6漁協のホタテ加工貝の水揚げ計画が明らかになった。昨夏に発生した斃(へい)死被害の影響により、前年実績比68%減の1万6000トンと大減産の見通し。一昨年に続き再び厳しい生産環境を強いられる。
 長万部、八雲町、落部、森、砂原、鹿部の6漁協の役員や渡島地区の加工業者らが出席して22日に函館市内で開いた会議で報告された。JF森漁協が前年実績比81%減の2000トンと落ち込むほか、JF砂原漁協(2000トン、前年実績比72%減)、JF八雲町漁協(1000トン、73%減)も大幅なマイナス。JF長万部漁協(4500トン、59%減)、JF落部漁協(4000トン、65%減)、JF鹿部漁協(2500トン、52%減)も半分以下に減産する。
 隣接の胆振地区(JFいぶり噴火湾漁協)も斃死被害により、3月末までで4500トン程度との見通しを示しており、噴火湾全体でも加工貝は2万トン超にとどまる見立てとなっている。[....]