吉川農水大臣が就任、会見で水産改革「懇切丁寧に」

2018年10月4日

就任会見で質疑に答える吉川新大臣

 2日に発表された第4次安倍改造内閣で吉川貴盛農林水産大臣(衆院、北海道2区)の就任が決まった。同日夜に同省内で就任記者会見が開かれ、水産政策の改革については「総理から『しっかり進めてほしい』との指示があった」と明らかにしたうえで、「全国的に資源(減少)でご苦労されている地域がある。それを勘案しながら改革を親切、丁寧に進めていく」との考えを示した。
 冒頭、吉川新大臣は今年7月の西日本豪雨や9月の台風21号、北海道胆振東部地震に触れ、「応急的な復旧はもちろん、復興を成し遂げていく」と宣言。農林水産業については「わが国の成長の糧となる潜在力を有している。これを最大限引き出すことで若者が夢や希望を託すことができる産業とし、美しく活力ある農山漁村を実現できる」と強調した。
 5年前の農林水産副大臣時代に農協改革にも携わったが、「改革をして、強さが出て、成長が生まれるのかということが前提。そういう観点からもう一度改革を進めていく」と示唆。水産改革についても「資源の適切な管理と成長産業化を両立させることが大切。両立させながら漁業者の所得向上、年齢バランスの取れた漁業就業構造の確立も目指す」と述べた。「今年のサンマは割と豊漁だと思うが昨年は大変だった」と地元・北海道の実情を紹介。「改革は親切、丁寧に進めていく」と語った。[....]