厚労省がEU輸出手続き緩和、魚種変更も報告だけに

2019年8月9日

 厚生労働省は7月31日、欧州連合(EU)向けに水産物を輸出する際に認定施設で加工する場合はブリやタイなど魚種が変更されても報告だけで認められる要領改正を行った。

 EU向けに水産物を輸出するには、例えば冷蔵養殖ブリの場合フィレー、ロイン、ドレス、セミドレス、ラウンドといった形態ごとに認定を受ける必要があった。厚労省は「EU側がこうしたアイテムごとの認定を求めていたわけではない」との認識で、事業者からの要望を受ける形で改正した。

 加工工程や管理の方法が変わらず、衛生管理のためのHACCPのプログラムに変更の必要がなければ、魚種の変更も届け出だけとなる。以前は申請および承認が必要で、手続きに時間がかかることもあった。ハマチやカンパチ、タイ、シマアジなどの魚種の変更が想定される。

 冷凍施設を新しくするなどの変更も、従来の申請、承認は不要で報告のみを求めるように変更した。[....]