[1144]南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)

2024年2月27日

第42回年次会合の結果について

メロ総漁獲可能量は8647㌧に

南極保護区の提案は継続協議

 昨年10月16日から10月27日まで、豪州のホバートにおいて、「南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)第42回年次会合」が開催され、メロ、オキアミの資源管理措置などについて議論が行われました。CCAMLRは、南極の海洋生物資源の保存管理のために1982年に設立された地域漁業管理機関です。

 毎年開催される年次会合において、メロ、オキアミの総漁獲可能量などの資源管理措置が議論され、決定されています。この条約水域では、わが国底はえ縄漁船1隻がメロを対象とした操業を行っています。

 今回の会合には、日本、アルゼンチン、豪州、ベルギー、ブラジル、チリ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、韓国、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、ウクライナ、英国、米国、ウルグアイ、欧州連合(EU)、エクアドル、ナミビアがメンバーとして参加しました。

 わが国からは、森下丈二農林水産省顧問(わが国代表)ほか、水産庁、外務省、国立研究開発法人水産研究・教育機構、国立極地研究所および関係業界の関係者が出席しました。

 今回の主な会合の結果は次の通りです。

(1)2023/24年漁期(23年12月から24年11月まで)のメロの資源管理措置

 メロの総漁獲可能量を8,647トン(前年漁期8,978トン)とすることが合意されました。わが国の漁船が操業する海域の総漁獲可能量は、合計で5,616トン(前年5,559トン)となりました。

(2)海洋保護区の設置

 南極海の一部を海洋保護区とする提案について協議が行われましたが、合意に至らず、引き続き協議することになりました。

 次回年次会合は、24年10月に豪州のホバートで開催予定です。

(水産庁国際課)