動き出した浜プラン?/海の葉っぱビジネス、鳥取西部再生委

2017年8月2日

アカモクの生産だけでなく販売にも力を入れている

 鳥取県西部地域水産業再生委員会も、アカモクの生産に積極的に取り組んでいる。JF鳥取県漁協福部支所では、アカモクを使った「海の葉っぱビジネス」を推進している。

「とっとりあかもく」の特徴は、中国地方最高峰の大山から湧き出る伏流水が多く含まれた、岩礁海岸に自生する天然アカモクを使用していることだ。

「海の葉っぱビジネス」は2014年から始まった。当初の漁獲量は1トンにも満たなかったが、今年度は5トンの漁獲を目指している。スーパーなど小売・流通店舗で積極的に対面販売を行うなどの取り組みが奏功、所得向上の効果もあり漁業者の新たな収入源と理解されるまでに成長している。

 鳥取県漁協が今挑んでいることは、販売形態の改良だ。旬が短いアカモクの賞味期限をより長くするために、天然品質を保ったままで冷凍・冷蔵する工夫に取り組んでいる。賞味期限が延びれば、全国への出荷も視野に入る。ビジネス化した今では、『邪魔モク』といった表現は避け、フコイダンやフコキサンチンの優れた健康機能を前面に出している」と漁政指導課の古田晋平福部支所長は語る。[....]