創造的水産教育テーマ全水研全国大会、生徒8人が発表

2017年8月31日

左から最優秀賞の佐々木さん、優秀賞の生井さんと新原さん

 第53回全国高等学校水産教育研究会(全水研)の全国大会(主管校・千葉県立館山総合高等学校)がこのほど、千葉市内で全国の水産高校から約100人の教諭たちが集まり、2日間開催された。

 研究課題は「新しい時代をリードする、創造的な水産・海洋教育はどのようにあればよいか」。社会が急速に変化する中、自ら学び、地域社会の中でキャリア形成を行う専門的職業人育成するあり方を研究、創造的な水産・海洋教育に柔軟に取り組む研究発表が、分科会や研究協議に分かれ行われた。

 3回目となる「全国水産・海洋高等学校産業教育意見・体験発表会」も行われ、8人の生徒(男子4人、女子4人)が体験発表を行った。最優秀賞は岩手県立宮古水産高校海洋技術科3年生・佐々木成美さんの「希望の光」。東日本大震災で地元の海底は「ヘドロがたまり魚もいない」と漁師から聞き、身近な海の状況を知りたいと水産高校に入学。養殖実習を通して「震災から回復している海の美しさ」に感動し、カキの育成を通して地元の復興に力を注ぎたいと熱く語り、高い評価を受けた。

 優秀賞は栃木県立馬頭高校水産科3年の生井美沙季さん、鹿児島水産高校食品工学科2年の新原清佳さんがそれぞれ受賞した。[....]