兵庫・和歌山広域信漁連「マリンバンクなぎさ」が誕生

2017年4月4日

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あいさつする榎本会長

 兵庫と和歌山の県信漁連が合併した「JFなぎさ信漁連」(愛称・JFマリンバンクなぎさ)が1日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで設立総会を開き、発足した。県域を越えた広域合併は全国初。取り扱い規模(平成28年2月末実績)は貯金残高1194億円で北海道、岩手、静岡に次ぎ全国4位。経営管理委員会と幹事会で経営管理委員会会長に榎本秀春前JF和歌山信漁連会長を選任した。

 同副会長に中川照央前JF兵庫信漁連会長、代表幹事には橋本幹也JF江井ケ島漁協組合長、代表理事理事長には黒田俊文前兵庫信漁連参事が選ばれた。就任した榎本会長は「責任を重く受け止め一生懸命にがんばっていく。愛される信漁連へ向けて取り組む。浜の金融機関として水産業の不振にどう応えていくかが課題。ご協力をいただき愛される信漁連へ邁(まい)進していく」と誓った。中川副会長も、「新しい形の信漁連をつくっていく決意で出発する」と使命を果たしていく考えを示した。

 来賓の矢花渉史水産庁水産経営課長は「経営基盤の強化にとどまらず、新たなビジネスモデルとして期待している」と祝辞を述べ、JF全漁連の岸宏会長(古関和則専務代読)は「全国初となる両信漁連の取り組みは全国が注目している。統合を実のあるものにしてほしい」と期待を語った。農林中央金庫の宮園雅敬副理事長は「広域信漁連として初の合併は大いに注目を集めている。われわれも続こうという機運も出てきている。全国の期待に応え効果を出してもらいたい」と強い支援を表明した。

 広域信漁連について、現在全国を3ブロックに分けて、広域化に向けた検討が進められている。[....]