公海サンマ実証、操業1カ月で計画に近い3500トン

2017年6月14日

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、八木田和浩組合長)が行う北洋サケ・マス流し網漁業の代替漁業(公海サンマ棒受網漁業)の2年目の実証事業に参加するため、大型のサンマ棒受網船12隻が根室・花咲港を出港して約1か月。不調だった1年目と異なり、計画に近い推移をみせている。

 6月上旬までの実績は、ロシア加工母船への洋上売魚の実績だけで「3500トン程度」(全さんま)と、7月31日までの漁期を1か月半残した段階で、前年の洋上売魚実績3538トンとほぼ並んだ。

 事業2年目で、販売先であるロシア側と早期から調整。加工母船の現場到着は5月25日と、前年に比べて3週間ほど早かたたtめ。引き渡し作業が順調に進み早い段階から実績を積み上げた。

 漁場となっている東経160度以東の魚群が比較的濃いのもプラスに働いている。今期の洋上売魚の引き渡し価格はキロ65円と前年比5円高で始まったが、今後さらに上積みが進めば「7000?8000トンで、操業経費が賄える水準に達する可能性がある」(全さんま)状況。[....]