全漁連・イカ需給動向/冷スルメ、供給量6年連続最低

2020年3月9日

 JF全漁連は5日までに、2019年の国内のイカ類の需給動向をまとめた。国産冷凍スルメイカの水揚げが激減したのが響き、総供給量は19万1880トンと、統計のある1984年以降で最少だった前年を1%下回った。最少記録更新はこれで6年連続。一方、需要量は2011年以来8年ぶりに前年を上回ったが、同じく史上最少だった前年からわずか2%増の14万1880トンと、依然、歴史的低水準のレベルにある。

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 供給量のうち、国産スルメイカは昨年も不漁から脱することができず、生鮮は前年比2%増の2万9100トンにとどまったほか、冷凍に至っては72%減の3760トンと史上最少に沈んだ。冷凍生産を担う中型イカ釣り漁船の一部が、スルメイカ操業の航海数を減らして北太平洋でのアカイカ操業を増やしたことや、日本海・大和堆での外国船の違法操業も加わって、減産に拍車が掛かった。[....]