健康と簡便の缶詰や練り製品人気、大水水産物嗜好調査

2019年10月7日

 大日本水産会魚食普及推進センターは4日、2019年度水産物消費嗜(し)好動向調査「男女1000人に聞いた食事・調理・魚食動向」の結果を発表した。それによると、消費者の健康志向をベースに調理時間の短縮や簡単・簡便な利用形態として缶詰やねり製品の利用が増えていることや、「調理男子」が高い比率でいることなどが分かった。海産物料理を食べる機会は缶詰、海藻類のパック品、寿司・刺身の順で増加幅が大きかった。逆に減少幅が大きかったのが揚げ物、煮魚だった。

 調査は缶詰やねり製品の項目を独立させ、内食・中食・外食の動向、家庭での調理実態などを調査したほか、男性も調査対象とし、単身世帯の増加などにも対応した幅広い結果を得た。

缶詰とねり製品に関する項目では、ここ数年で摂食機会が増えたものは1位がサバ缶、2位イワシ缶、3位カニカマとなった。月間推定摂食日数は、チクワ4・1日、カニカマ3・8日、カマボコ3・1日、ツナ缶2・6日、サバ缶2・3日だった。[....]