上村 俊一氏(かみむら・しゅんいち=前釜石市副市長

2011年2月15日

2月11日、胃がんのため死去、65歳。

13日に釜石市で行われた葬儀には、達増拓也岩手県知事をはじめとして、大井誠治JF岩手漁連会長ら水産関係者や行政関係者などが多数参列、故人に最期の別れを告げた。

上村氏は、岩手県の水産業をこよなく愛し、県政や出身地である釜石の振興に大きく尽力した。
葬儀の冒頭、葬儀委員長を務めた野田武則釜石市長は「水産の専門で右に出るものはいないと言われた上村さんには、命を縮めて釜石のためにご尽力いただいたことに対し、釜石市民を代表し感謝を申し上げたい」あいさつ。
葬儀に駆けつけた達増県知事も、17年3月に技術職員として初めて県の出納長に就任した経歴などに触れながら、「岩手県水産業をはじめ、県政でも中心と なって活躍していただいた。あなたがわれわれに残した多くの功績は、すべての人の胸に生き続けるだろう」と、その業績をたたえながら、弔辞を述べた。

そのほか、釜石流通団地水産加工業協同組合の津田保之組合長、岩手県水産技術センターともづな会の岩切潤会長らも弔辞。
津田組合長は「岩手で水産加工業を営む経営者、わけても釜石で水産加工業を営む経営者にとって上村さんの名前は永久に忘れられることはない」、岩切会長も 「上村さん、上村さん。私より10歳も若いのに旅立ってしまうなんて本当に残念でしかたない」と述べ、上村氏が残した水産業での功績を紹介しながら故人を 追悼した。