ベトナムなどアジアのバイヤー銚子で産地視察、県招待

2018年11月5日

銚子の市場に揚がるサンマの説明を受ける海外バイヤー

千葉県はマレーシアとベトナムの食品バイヤーを招き、漁港や加工場の産地視察を10月31日に開始した。バイヤーは銚子地区の漁港と水産加工企業を訪問し、「一尾(尾頭付き)で提供できる魚の需要が高い。小サイズの魚でロットが揃うのか」(マレーシアのバイヤー)など、現地で求められる魚種やサイズの供給体制を確認。11月1日は千葉市内で個別商談会を行った。はマレーシアとベトナムの計3人のバイヤーで、現地の日本食レストランや小売店に卸す日本産農水産物を担当している。

一行は銚子漁港でサンマや底魚の陸揚げを視察し、市場の衛生・品質管理についても説明を受けた。 マレーシアのバイヤーからは、富裕層を対象にした飲食店で「『自分で一夜干にしたい』という職人気質のシェフが多い。冷凍でなく生鮮のメヒカリを望んでいる」「アカムツ(ノドグロ)は一人が1尾を食べるのに適した大きさで、釣りより安価な底びき物があるか」など、具体的な要望が示された。

 ベトナムでは人気のサバとサンマは台湾や韓国からの供給も多い一方で、日本産を求める要望も高い。バイヤーは市場に揚がったサンマを手に取り、漁協職員に質問しながら身質をチェックしていた。

 魚市場視察後は、市内の水産加工場を視察し意見交換した。[....]