ヌタウナギやマンボウの腸を冷凍パック販売、京都の食一

2019年1月30日

各地の珍しい魚を調味・冷凍加工し販売する食一直売コーナーと、田中社長

 (株)食一(京都市、田中淳士社長)はヌタウナギやマンボウの腸など各地の珍しい魚を調味加工し、冷凍コンシューマーパックにして販売を始めた。
 三重県産マンボウの腸(塩干、みりん干、西京漬)と同ヒラソウダガツオの西京漬、鹿児島県産カタボシイワシの酢〆と同ツキヒ貝のオイル漬、愛媛県産ヒイラギの南蛮漬と同ヌタウナギのから揚げ。いずれも全国数百か所の漁港を回って見つけた地魚で、漁業者らと試作して独自においしく仕上げた。
 マンボウの腸はコリコリとした食感が楽しい逸品。ヒラソウダガツオは小型ながら脂も乗っていることから食べやすいように西京漬に加工。カタボシイワシは小骨が多いが、酢〆することで小骨を気にせず食べやすく調味した。ヌタウナギは弾力に富んでタコなどの食感に近く、カラリと揚げるだけの簡単調理でおいしくなる。
 いずれも塩コショウなど味付けは少し強めで、酒の肴(さかな)として最適に調節している。1月中旬から自社でも冷凍ショーケースを設置し直売を始めた。田中社長は「冷凍商品でひと手間かけるだけでおいしく食べられる。飲食店などで、持ち帰り用や贈答用としても販売していく」と話す。[....]