チリギン出回り抑制、「蛇口」絞って課題先送り

2013年3月1日

 財務省がこのほど発表した1月の輸入通関統計によると、サケ・マスの輸入数量は、前年とほぼ同水準だった。輸入額は、市況の下落を反映して2割ほど減少した。

 動向が注目されるチリ産のギンザケは、1月も前年同月に届かず、同1割減の2万トン弱だった。おおむね新物に切り換わった昨年10月からの累計は3万8161トンにとどまり、昨年同期の18・1%減で、世界的にサケ・マス相場が上向き、2011年に市況が大幅に高騰する前の09/10年シーズンに次ぐ少なさだ。[....]