ジャパンスタンダード/クロアチアで挑戦/畜養マグロ

2018年4月6日

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ダイバーが数人で潜り丁寧に畜養クロマグロを水揚げする

 単なる商売ベースではなく、実際にクロアチアに居住し、現地の人と密接な関係を築きながら、欧州など海外市場に打って出ようと果敢に挑んでいる会社がある。?ジェイトレーディング(本社・東京、神戸治郎社長)。“ジャパンスタンダード”を携え、どのような取り組みをしているのか探った。

 「水産大国」だった日本が海外で買い負ける時代が現実となっている。そうした環境下、活躍の場を日本から海外に広げるジェイトレーディングは、2014年に地中海沿岸のクロアチアで蓄養本マグロを生産するカリ・ツナ社を買収。昨年は同国で水産加工を手広く行い欧州市場への販売網をもつ現地大手水産会社マリコマース社と業務提携を行うなど、欧州市場向けの生産、販売計画を進める。 

 観光立国として成長目覚ましいクロアチアにも和食文化の「啓蒙(も神戸社長が常々口にする“ジャパンスタンダード”とは、日本独自の品質に対する細かなこだわりや技術など日本人として誇るべき規範だ。それらをいかに海外に落とし込めるかどうかで生きてくることになる。まさにクロアチアのマグロ蓄養の生産現場や新たに取り組みを始めた加工現場などで、日本人が現地に入り込みそれを継承しようと努力している」とともに、地元に合った食べ方を提案しながら販路を広げていく計画だ。[....]