シラスウナギ採捕停止要請、養鰻機構と取扱者協

2020年4月2日

 一般社団法人全日本持続的養鰻機構(大森仁史会長)と日本シラスウナギ取扱者協議会(鈴木治会長)の幹部は3月31日、水産庁に保科正樹次長(当時)を訪ね、2020年漁期(19年11月?20年10月)のシラスウナギ採捕の停止を全国に指導するよう要請した。国内の池入れが順調で“満限”に近づいたことが背景にある。業界側が採捕停止を要請するのは、池入れの上限管理を始めた15年以降で初めて。

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 20年漁期は、前年に4・0トンにも満たない史上最低の貧漁だった国内採捕が一転して順調に推移。1月の闇の大潮での大獲れで一時は過剰ともいえる出回りとなった。

 相場急落から主要な採捕地で自主的な“漁止め”が相次いだが、それ以外の産地では堅調に進み、日本国内の養殖池に対する池入れ上限である21・7トンに対して3月30日時点の速報で19・0トンに達し、池入れの端数分を除いた現実的な“満限”である19トン台に乗せていた。[....]