サンマ周年操業5月に出漁、2グループ18隻が4航海

2019年4月17日

 公海漁場を含む周年操業に乗り出すことになった全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、八木田和浩組合長)の集計によると、5月後半から始まる公海漁場でのロシアの加工母船への洋上売魚事業の参加船が最終的に大型船18隻となったことが分かった。A・B2グループに分かれ、2航海ずつ計4航海で、来月16日をめどに出漁する予定。

 参加するのは根室船団と宮城船団の18隻。このうち、漁業構造改革総合対策事業(もうかる漁業)の枠組みで2018年の公海サンマ実証事業に参加した10隻は全船が参加。17年以前に同事業を経験した船が2隻、がんばる漁業復興支援事業(がんばる漁業)の建造船から参加する船が3隻、それ以外が3隻の内訳となっている。もうかる漁業以外の3隻にも公海サンマ操業に実績のある船があり、経験豊富な陣容となっている。

 洋上売魚事業参加船の1グループ9隻が1航海(約2週間)に出漁中も、ほかのグループの9隻が出漁し日本向けに鮮魚を水揚げする見込みだが、それ以外の船も漁場形成や販売価格をみて出漁する可能性がある。洋上売魚の航海を終えたグループは、帰港時に操業を行い各地で鮮魚を水揚げする。[....]