サバ食べ方提案でもっと売る、NSC鯖セミナーで報告

2018年4月13日

 ノルウェー水産物審議会(NSC)は11日、ノルウェー大使館で「鯖セミナー2018」を開催した。セミナーではイオンリテール?水産商品部の松本金蔵部長が講演し、「焼き魚に限らない提案で消費が伸びた」とし、海洋管理協議会(MSC)の認証を受けた同社のノルウェー産のサバ商品が、イオングループ全体で「年間500万パックを販売した」と報告した。

 ヒット商品となったのは、イオンのプライベートブランド(PB)商品「MSC認証さば(うす塩味)」。松本部長は消費者ニーズを追求。簡便さだけでなく、「下処理している物に少し手を掛けて『作った感』を達成したい」と話した。同品は豊富な栄養価に、脂質25%以上を含み、若い世代に関心の高い資源持続性にも配慮した。原料の選択に加え、料理素材として塩分を極力減らすことで、煮魚向けにも提案しやすくなった。松本部長は、販売時に「イオンの塩サバは万能です」と強調していることに言及し、「われわれの水産物販売を支えているのがノルウェーサバ」と述べた。

 一方、NSCは昨年、17年ぶりに同国産シーフードのロゴマークをリニューアル。ひと目見て「ノルウェー産」と分かるデザインになっている。中長期的な視野で立てる戦略や仕掛け次第で、水産物にも伸びしろがあることを証明した。[....]