サバ管理に水産庁が新シナリオ案、7月漁期から適用へ

2020年3月2日

 太平洋サバの新たな資源管理方針を話し合う検討会(水産庁主催)が2月27日、閉会した。水産庁は、前週の「サバ類日本海」に次いで「サバ類太平洋」でも「漁獲シナリオ」案を提示、「関係者の理解が得られた」(水産庁)と評価した。5月下旬にも漁獲シナリオや目標数値を盛り込んだ資源管理方針が策定される見通しで、今年の7月漁期からサバ類の新たな管理が始まる。

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■「サバ類太平洋」TAC50万1000トン

 サバ類の新たな資源管理は、今年施行される改正漁業法を前に、現TAC法のもとで先んじて検討が進められてきた。

 会議では、水産庁が今後5年間をめどに採用していく太平洋サバの漁獲シナリオ案を提示。維持・回復の目標とする親魚資源をマサバ154万5000トン、[....]