コットランド産シーフード?/高度管理の眠らぬ工場

2018年8月17日

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世界各国への輸出戦略を説明する運営責任者のダンカン・ワット氏

 スコットランド北部のミントローに本社を置く水産加工業者「マクダフ」は、ホタテ、ランゴスティーニ(ヨーロッパアカザエビ)、カニ、ツブの4種を扱う貝類・甲殻類のスペシャリストだ。1880年代創業の老舗で、長い歴史の中で確かな製造技術とノウハウを磨き上げ、国内外に販路を獲得。2015年にカナダのクリアウォーター社の100%子会社となり、新たなスタートを切っている。
 同社は漁港に近い立地と漁業者との連携により日々、鮮度と質のよい原料を調達。これらを生鮮や冷凍、活、ラウンド、むき身などニーズに合わせてさまざまなアイテムに加工し、サイズも厳密に選別。低温管理により品質を損なうことなく各ユーザーに届けている。
 視察したミントローの本社工場は、面積1万9130平方メートルと広大なスペースで、350人がシフト制で24時間働く「眠らない」工場だ。
 運営責任者のダンカン・ワット氏による、販路の95%は欧州、北米、アジアといった輸出向けで、欧州向け中心のホタテを除くと、すべて日本にも供給されている。ツブは大手回転寿司チェーンのネタとして採用されており、ブラウンクラブはこの春、イオンの店舗で販売され、市場性が探られた[....]