ゲーム通じ漁業の現実学ぶ、東大・漁青連がWショップ

2019年10月30日

リアルな漁業ゲームに参加者も大興奮。

東京大学大学院国際水産開発学研究室は28日、東京・本郷の同大学内でゲームを通じて未来の漁業を考えるワークショップを開催した。ゲームには大学院生のほかに、JF全国漁青連の平山孝文会長と中村清作副会長ら若手も参加し、リアル感たっぷりの仮想漁業をボードゲームで楽しみ、学んだ。

ゲーム名は「漁村活性化ボードゲーム」。一般社団法人PineTree、水産研究・教育機構中央水産研究所、杉野弘明助教ら東京大学大学院の有志が共同で開発した。水産業に欠かせない3要素として、ゴミ対策や雇用など「社会」、船への投資など「経済」、資源の状態などを含む「環境」を考えながら、いかに持続的な漁業を実現するかを競い、カードの偶然性とともに仮想漁業をテーブルの上で体験し学ぶことができる。

漁で得た資金を大型船やレストラン、養殖に投資するタイミングや、資源回復への取り組みがゲームの結果を左右し、投資し成功する学生や破産する漁師も出た。[....]