クロマグロ管理、道が第4管理期の混獲枠一元化を提案

2018年3月28日

 北海道は26日の道連合海区漁業調整委員会で、7月からTAC法に基づく管理がスタートする太平洋クロマグロ資源管理の第4管理期間における国の対応方向に基づく道の考え方(案)を説明した。第4管理期間の北海道の小型魚(30キロ未満)の漁獲枠はゼロとなり、混獲枠数トンしか認められない方向。地域事情を勘案した柔軟な対応を国と協議、混獲枠は道が一括管理する方針を示した。

 第3管理期間における北海道の小型魚の漁獲量は定置を中心にはえ縄・一本釣りなどを合わせ、総計783トン(2月末)に上り、漁獲枠(定置58・5トン、定置以外54・5トン)を大幅に超過。

 国は都道府県漁獲枠の超過量について、第4管理期間から一括で差し引くことで対応する方向を示しており、北海道の漁獲枠は0トンになると想定されている。

「真にやむを得ない混獲」が起こり得るため、国は必要最低限の混獲枠として数トン配分し、配分枠以上は認めない方向だが、道は漁業経営や地域経済に及ぼす影響を最小限にとどめるよう、また、道内の地域事情を勘案した柔軟な対応について、国と協議していく考えだ。

 道内での数量配分は、真にやむを得ない混獲枠として数トンの配分があった場合、定置網漁業もはえ縄・一本釣り漁業も振興局配分は行わず、道が一括管理し、漁獲抑制を徹底する考えだ。[....]