オホーツク毛ガニ、平均単価22%高3725円で終漁

2017年8月18日

 オホーツク海沿岸の毛ガニかご漁は、南部・オホーツク管内のJFウトロ漁協が9日に終漁を迎え、全地区の操業が終わった。合計水揚量は、前年同期比11%減の1155トンと許容漁獲量の削減に伴い前年を下回ったが、需要の強さから平均単価が22%高のキロ3725円まで上昇したことで、金額では9%増の43億200万円と前年を上回る実績となった。

 3月中旬に解禁し、北部が先行して5月上旬までに「スピード終漁」。南部も7月までに大方の地区が終漁。湧別、ウトロも8月に順次操業を終えた。今期は新規加入資源が減少傾向にあるとされたことから、許容漁獲量が南北合わせて1160トンと前年比140トン削減。各地区に割り振られた許容漁獲量消化率は湧別(90%)を除き、全地区100%だった。

 魚価は序盤から高水準で推移。南部の雄武、常呂はシーズン平均が4000円を上回るなど記録的高相場となった。許容漁獲量の削減や、ロシア産をはじめとしたカニ類全般の供給減少により需要が強まったことが影響した。[....]