オホーツクホタテ水揚げ順調、7月末で計画53%消化

2018年8月16日

 オホーツク沿岸のホタテ水揚げは7月末で計画の半分に達し、順調なペースで推移している。末端では主力の玉冷の売場が拡大しヒネ物の消化が進み、本格化する新物の拡販の機運が高まっている。
 北海道漁連の集計によると、7月31日現在の水揚げ(速報値)は北部の稚内管内が前年同期比31%増の約7万6800トン、南部の北見管内が7%増の5万5100トン(サロマ湖養殖除く)で、合計20%増の13万1900トン。今期の水揚げ計画24万8200トンの53%を消化した。
 特に北部が順調に推移。南部は小型の貝が多く、重量がかからないこともあって、北部に比べ前年比プラス幅は小さくなっている。貝柱の歩留まりは11?12%。製品アソートは北部が3S、4S主体なのに対し、南部は5Sが多い状況。南部の漁協からは「時期的に歩留まりはそろそろピークに達するはずだが、伸びが鈍い」との声も聞かれる。
 原貝価格は直近のものでキロ120?160円前後。今期は、低気圧被害により3年間続いた減産期を脱し増産に転じる年であることから、引き続き前年に比べ3割以上安い水準となっている。
 増産に伴い注目される玉冷製品の販売も順調ぶりが伝えられる。[....]