すいけい時評/クロマグロ管理の「ブラック・スワン」

2018年2月22日

 水産庁が太平洋クロマグロの小型魚管理で、すべての沿岸漁業に対し操業自粛要請を出している。昨年9月28日から10月2日までの5日間で、北海道の定置網で起きた大量漁獲が主因である。「ブラック・スワン」という言葉がある。事前に予測できない、起こり得ないと思われていたことが生じその影響が非常に大きい事象の比喩だ。今回の大量漁獲を「ブラック・スワン的事象」として考えた。[....]