「高知家の魚応援」1000店、都内で記念セレモニー

2019年10月23日

応援の店の登録証を贈呈された楚白の豊川社長(中央)と県水産振興部の田中宏治部長(左)、松村晃充副部長

高知県が県産魚の全国販売を後押しする「高知家の魚応援の店」事業の登録店が1000店を突破したことを記念し、19日に登録1000店舗目の「酒場あじとよ屋」(東京・台東区)で記念セレモニーが行われた。8月末で1008店に達しており、年間取引額は2019年に4億円に達する見込み。県は情報発信強化とニーズの掘り起こしにより、取引額のさらなる増加を目指す。

 ライバルが数多い都市部で客を飽きさせない仕掛けを求める飲食店と、少量多品種のマイナー魚が揚がる高知県漁業をマッチングさせる「応援の店」制度は、県が14年度から事業を開始した。登録店へ県内の仲卸や漁協、加工業、養殖事業者が扱う魚種や出荷形態の情報を県が主体となり積極的に提供することで、市場にあまり流通しない魚の存在と、その入手先も明確化している。

登録の条件は「応援する気持ち」であり、県産水産魚の仕入れが必須ではない。県水産流通課によると半数以上で取引がない。県はJF高知県漁協の子会社に委託し、登録だけの店の訪問を強化する。[....]