「食品防御認証」導入を支援、農林中金とセコム協力 

2018年12月25日

 農林中央金庫は警備会社のセコムと協力、食品加工会社などを対象にHACCPやISO22000などの食品安全認証に上乗せして、悪意をもった食品事故などにも対応できる「日本初」(セコム)という食品防御認証の導入を後押しする。
 食品会社からの需要を受けて11月、施設認証などを請け負う世界最大級の品質保証機関、SGS(スイス)グループの日本法人が食品防御認証として「SGS食品への意図的な異物混入防御のための物理的対応認証」を策定。その作業に協力したセコムが、認証取得のためのサポートを行い農林中金は生産者や食品会社のネットワークを生かして認証取得を後押しする。
 従来のHACCPやISO22000、FSSC22000は、「性善説に基づいた食品安全の認証」(トータル・セキュリティ・ソリューション事業推進本部TSS企画推進室の桜井俊之室長)で、食品防御認証は、中国のギョーザ事件など「意図的に悪意をもった食品事故」に対応している。
 食品衛生管理などについては「食品防御認証」を取得するには世界食品安全イニシアチブ(GFSI)が承認しているFSSC22000やSQFなどの認証規格取得を必須条件としている。相談から取得までは3か月程度と見込んでいる。[....]