「羽田市場」に農林中金が出資、生産者所得向上見込む

2017年6月30日

「羽田市場」は加工施設も設けている 

 農林中央金庫(河野良雄理事長)は、産地からの直接仕入れ・販売で知られる「羽田市場」を運営するCSN地方創生ネットワーク?(東京都大田区、野本良平社長)に普通株1億円を直接出資した。農林中金からの水産関係の直接投資としては3件目で、「産地の紹介などもしていきたい」と流通ネットワークづくりにも協力していく考え。

 普通株1億円は6月23日付で実施。農林中金では出資により、外食や小売店などの新たな販路の拡大や未利用魚の活用、海外向け販売の拡大により生産者の所得向上につながると見込んでいる。

 CSN社はこれを含めて今回最大10億円の資金調達を実施しており、三輪航平取締役CFOは「新たな人材の獲得やIT投資などに資金を活用する」と説明、「生産者へのアクセスの強い農林中金とシナジー効果を見込んでいる」と展望を話す。[....]